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インターフェロンとゲルマニウム

インターフェロンとは?

癌へのゲルマニウムの効能は酸素の代替効果以外に、インターフェロンの誘発能力にもある。それはゲルマニウム療法にて酸素の代替効果にひけをとらない重要な意義を持つ。インターフェロンとは癌などウイルス疾患に対する特効薬ですでに1970年代から量産化の研究が進んでいる物質である。そして現在では大腸菌などを利用し生合成化したものを注射などの方法で利用しているが、現在の技術水準ではあまりにも生産量が限られるため、高価だという問題もあるが質的な面においても人体内で生成されるものにはるかに及ばないという欠点があるのが実情である。

いっぽうウイルスは地上に生存する生物のなかで最も微細な単純生物で、細胞に寄生してはじめて生存するというあまり望ましくない生物である。そして一つの細胞に種類の異なる二つのウイルスが感染すると片方、もしくは両方は増殖できない。これは40年前からわかっている現象だが、原因は免疫学でも説明できない現象で、ただ'ウイルスの干渉現象'となづけられて知られているのみである。

1957年、抗体が全く生成されない卵で、この干渉現象を研究した英国のIsakとLindemann Augustはインフルエンザウイルスを卵の漿尿膜片に作用させるとき、ウイルスと、それに対抗してウイルスの増殖を抑える因子があることを発見し、それを抽出してインターフェロンと命名した。それまでは干渉現象は互いに異なるウイルスが一つの細胞の中で栄養を奪い合う争そうため片方、もしくは両方がほろびる現象だと考えられていたので、この増殖を抑える物質が共存しているとわかったのは驚くべき事実であった。

 ã‚¤ãƒ³ã‚¿ãƒ¼ãƒ•ェロンのウイルス増殖抑制作用

ウイルスとは前にも説明したが細胞の中に寄生してはじめて生きられる生物で、その構造は遺伝情報を持った核酸の周りをたんぱく質で取り囲んだような構造で、細胞のなかに侵入したウイルスは自分の遺伝情報を宿主である細胞に与え、自分は宿主の遺伝情報を取り入れる。こうすると細胞は侵入者であるウイルスにのみ栄養分を供給し、ウイルスは強くなる一方、細胞は衰退する。主客が入れ替わる結果になるのである。 さらに宿主細胞が衰退し栄養供給能力がなくなるとウイルスは再び新しい宿主を求めて新しい細胞を攻略する。このようにウイルスに攻撃された細胞は結局枯死し、ウイルスだけがひたすら増殖するがこれがウイルス疾患である。
癌もウイルス疾患でありウイルス性感染、ウイルス性皮膚疾患、狂犬病など約800種類あまりのウイルス性疾患があるにもかかわらず、1980年 B型肝炎予防ワクチンが開発された以外はウイルス性疾患の予防及び治療手段がほとんどないのが 現実である。風邪もやはりウイルス性疾患でこれほど人類に近い疾病であるにもかかわらず、これまで特効薬さえ作られていない。
なぜなら正常細胞にはまったく影響を与えずウイルスのみを選択的に攻撃できる薬品が開発されていないからである。しかし インターフェロンが細胞を全く損傷させることなくウイルスの増殖のみを抑えることがあきらかになり、あたらしい治療剤として期待を集めたのである。
インターフェロンは糖を有するたんぱく質で細胞が作り出す物質である。しかし予備的に常時作って備蓄できるのであればウイルスにも感染しにくいが、それができず生体がウイルスに感染したときに始めて作られるため、時間的に間に合わないという問題がある。
最近ウイルス以外にもインターフェロンを誘発するいくつかの物質があることが明らかになり、これらの物質を'インターフェロン誘導体'と名付け、インターフェロンと区分しているが、ゲルマニウムもインターフェロン誘導体であることがわかった。
インターフェロン自体にはウイルスを攻撃する働きはない。しかし感染していない細胞に働きかけると、その細胞はウイルスが侵入したときウイルスの増殖を抑制する力が強まる。そしてリンパ球や貪食細胞に働きかけるとこれらの活性を昂進し、癌細胞を攻撃する。

最近あたらしい癌治療剤として脚光を浴びている'インターロイキン2'もこの原理を利用した治療法で、それまでの抗癌剤がみな無機物であるのに対し、これは有機質という点で画期的である。

 ã‚¤ãƒ³ã‚¿ãƒ¼ãƒ•ェロン誘導体の必要性とゲルマニウム

このようにインターフェロンは貪食細胞を活性化させることによって免疫反応を昂進し、癌細胞を攻撃する自然防御細胞の活性を高め、間接的に癌細胞の増殖を抑制する。
しかし問題は人に効くインターフェロンが人体細胞ではない他の細胞であった場合、効果がない点と、動物細胞から採取したインターフェロンもまた人には効果がないという点である。これがインターフェロンを利用するうえでの最大の難点である。理論的にはともかく、実際に人の細胞でインターフェロンを培養するのが難しいため、量的な確保に問題がある。さらに一歩進んで量産問題が解決したとしても医薬品としての製造販売承認許可を得るため 動物実験をするのにも問題がある。
新しい医薬品の製造承認はまず安全性が確保されなけれはならない。よって新しい医薬品の開発のためにはまず動物に対して毒性試験を行ったのち、人を対象に臨床実験を行うのが現行制度であるが、人体細胞から採取したインターフェロンは動物にあまり効果がないため、実際に動物実験は不可能である。そうすると毒性試験をどう行い安全性を確保するのかが実際問題である。
このようにインターフェロンは量産、安全性で問題を抱えているため、むしろ人体内でインターフェロンを誘発するインターフェロン誘導体を開発するのがより現実的だという論議が提議されるに至ったがゲルマニウムは優秀なインターフェロン誘導体であることが明らかになった。

 ç™Œå¾æœä½œæˆ¦ã«ãŠã‘るゲルマニウム療法

癌の征服は総力戦である。総力戦とは治療面だけでなく予防にも重点をおいた総合的な征服作戦でなければならない。このような考え方は最近とくに注目されている。10年前まで癌とはどうしようもない運命的に発病する病気で、予防よりも治療に重点を置く、人類共同の敵という考え方が支配的であった。しかし最近神秘につつまれた癌の正体がだんだん明らかになるにつれ治療も大切だがそれよりも予防がもっと効果的だという考えが台頭してきた。
ではゲルマニウムの薬理作用を活用すると、予防、治療両方にどんな役割と可能性があるのがろうか。
ここではゲルマニウムの薬理作用を説明するため、前の説明と重複する部分があることを了承願いたい。
日本の岡田博士は日本病理学の基礎を確立し文化勲章受賞した学者としても有名だが72才のとき前立腺癌の手術を受け、1971年満90才で亡くなるまで約20年間癌と共存した人として有名である。かれが口癖のように言っていたことを教訓として紹介しよう。
'よく癌の治療について早期発見、早期治療というが実際早期発見する人は何人にのぼるであろう。百分率になおせばその数は情けないほどである。大切なのは予防だ。内在する癌的因子が発病しないよう予防薬を投与するほうがより適切ではないか。
'予防薬は蓄積作用のある薬であってはならない。長い年月投与しても支障のない薬でなければならない。'
東洋古典の 良医、俗医,時医という概念での良医が、疾病発生以前に食品を選択摂取し病気を予防させたという概念や、予防にまさる治療はないという原則は癌にも適用される。ゲルマニウムはつぎのような点で癌予防の条件を兼ね備えている。
まずゲルマニウムには蓄積作用がない。薬品は人命に直接影響を及ぼすため有効性と安全性が確保されなければならないのは言うまでもない。これは薬物療法の基本に属する。ゲルマニウムの安全性についてはまえにも説明したとおり、厳格な毒性試験および臨床試験で毒性、蓄積作用がないことが確認されたため続けて服用してもそれによる薬害はありえない。
次に予防薬として長期連用すると生体の免疫力をたかめ、例え発癌物質が侵犯してきてもたやすく癌化することはない。
発癌物質の80%以上が生活環境を取り囲んでいる化学物質だという。このことからわれわれは発がん物質の中で生きているわけである。これらの発癌物質を避けさえすれば癌におかされる危険性はそれだけ低くなるが、社会とは完全に縁を切り深い山奥でくらすのならともかく、正常な社会生活を営む以上、宿命的にどうにもならないところに現代人の悲劇がある。たばこについてもわかってはいるがやめられない脆弱さが癌の発生を招いている。

発癌物質が人体に侵入し癌にかわるには2つの段階があるという。まず初めの段階は細胞に癌を誘発させる'開始段階'と細胞の癌化を'促進する段階'がある。 この'癌発生二段階説'は1944年イスラエルのベレングラム博士が提唱したが発表当時はたいして注目されなかった。しかし最近癌の免疫療法が脚光を集めるにつれ再び注目されるにいたっている。同じ発癌物質に接しても癌に発展する人もいれば、そうでない人もいるがその理由はいままでの理論では解明されていない。 ただ仮説として遺伝や体質などが挙げられるがそれはあくまでも仮説であって、証明はされていない。こんな状況の中、最近クローズアップされているのが免疫療法である。
例えば放射線療法や化学療法が今ほど発達していなかった時代には、今もそうであるが、どんなに立派な手術でも癌細胞をすべて除去することができなかったため、医師はわずかに残った残りカスが再発するだろうと予言していた。しかしかならずしも再発するのではなく、無事に完治する場合も少なくなかった。そのばあいほとんどの医師は自分の手術の技術を誇ったが実際は残りカスの癌細胞は養成された癌抑制力、すなわち免疫力によって死滅したか抑制されているのである。
このように癌は生体の持つ免疫力によっても自然治癒することがわかっている。この免疫力は個体の健康状態や年齢などによって強度の差はあるがすべての生物に備わっている。
俗に'男はみなどろぼう'という言葉があるが、婚期を過ぎた娘を持つ親が娘を心配するように、生体は警戒心が徹底していて病菌だけでなく自分の体内のたんぱく質と少しでも異なるもの、すなわち異種たんぱく質をみな排斥しようとする特性がある。

がん細胞もまた正常生体の立場では異物のため少しでも発生しようものなら、生体はこれを追い出してしまおうと抵抗運動を起こす。この場合癌細胞が小さいほど抵抗運動は効果的で、大きければ手を下すことができなくなる。まるで化膿するまえに抗生剤を飲んでおくことや、火の手が広まるまえに消し止めるのがたやすいことと同様である。
同様にあらかじめ生体の抵抗力を強化し有事に備えるのが癌の免疫療法である。火の手はやはり肉眼で見えるし、中で膿んでいるのはわからなくとも表面の化膿現象は識別できるが、癌は火とは異なり音もなく、目では全く見ることのできない生体内部の現象であるという難点がある。内部現象でも早期に発見さえすれば治療効率も再考できるが、現在のところ発見法は検診だけである
理論的には40代を過ぎたら年2回の検診が必要というが現実に何%の人口が検診を受けているのか。はっきりした統計がないので断言できないが受診率がたかいと言われる胃ガンでもひとけた代に満たないであろう。ならばせめて静かに侵入してくる癌が細胞の癌化を、'促進する段階'で、生体側の生理的に備えた防御機構をフル稼働させ防御する方が効果的ではないか。 先に事前に生体の抵抗力を強化し、有事に備えるのが免疫療法だと言ったが、まさにこの抵抗力を強化する薬がゲルマニウムなのである。
さらにゲルマニウムの働きのなかで重要なのは生体内のインターフェロンを誘発しウイルスの増殖を抑制する働きだとのべたが、この作用は今後の癌治療において大きな力になるであろう。.

癌治療におけるゲルマニウムの働きを予想してみると
化学療法の夢と言えば人体の正常細胞には全く作用せず、癌細胞だけを選別して死滅させる抗癌剤の開発であろう。 しかし現時点でそんな'夢の抗癌剤'はどこにもない。何十年の歴史がありかつて'夢の薬'とうたわれた抗生剤さえ、選別的に作用する抗生剤を、人類はまだ作られないではないか。 しかし現実的に'夢の抗癌剤'としておおくの脚光をあびているのがインターフェロンである。さまざまなウイルス性疾患に効果があるというので、かつてないほど期待されている。
しかしここで必ず押えておかなければならないことがある。インターフェロンと一口にいってもふたつの種類がある。ひとつはゲルマニウムのようにインターフェロンを誘発する能力を持った成分を生体内に直接注入して体内で直接インターフェロンを生産できるようにしたもので、もうひとつは'体内培養'によるインターフェロンである。
一時'癌の特効薬'、'夢の新薬'としてインターフェロンブームがおきたのは事実だが、それは'体内培養'によるインターフェロンのみである。期待が大きければ失望も大きい。よってまだ未知数であるインターフェロンへの大きすぎる期待はそれだけ失望も大きくなるためインターフェロン警戒論さえでてきている。
さまざまなウイルス性疾患に効果があり、癌にも効果的なインターフェロンであるが、ひとの疾病に効果のあるインターフェロンは原則的に人の細胞で培養されなければならない。結局生産の原料には限界があるわけである。よって大量生産には難点があり充分な臨床試験すら不可能なのが現実である。よってすべての癌患者が投与を望んだとしてもそれが出来る段階ではない。
例えば一人のウイルス性疾患患者に有効な投与単位は1千万ないし1億単位が必要だが2万mlの血液から精製されるインターフェロンは2千万ないし5千万単位に過ぎないという。 一人当たり200ml採血すると仮定すると100人の献血者が一人ぶんの投与量を生産する計算になり、現実には輸血用の血液も不足しているので、はたして可能であろうか。

 ã‚²ãƒ«ãƒžãƒ‹ã‚¦ãƒ ã¨äººå·¥ã‚¤ãƒ³ã‚¿ãƒ¼ãƒ•ェロン

インターフェロンで重要なのは分子構造での角度である。人工のインターフェロンが人の癌に効果を発揮するためには人体内で生成されたインターフェロンの分子構造と同一でなければならない。しかし残念ながら人体内で生成されたインターフェロンとは異なり、合成されたインターフェロンは有する多くの角度のうち、いくつかを再現したに過ぎない。
ゲルマニウムについてもその内のどの角度や部分がインデューサーとして作用しているのかまだはっきりしない。ただ今はわからない絶妙な分子構造が関係するだろうということがわかっているだけである。よって合成製造のインターフェロンはあくまでも模造品であり、類似品であって、人体自体のインターフェロンにはなりえない。
ある実験の結果がこう出たからひとに投与するというやり方が主流だが、動物実験結果がよかったからといって、人にも適用できる保証はどこにもないのであって、動物実験結果、薬効がなかったからといって人にも薬効がないという保証もない。
また毒性がまったくなかった薬がほんとうにに人体に効果があるのかも疑問の余地がある。なぜなら毒がまったくなかったという結果は逆にいえばなんの効果もなかったという結果でもあるからだ。それではどのようにリンパ球やマクロファージが集まるのかという反問が提起されることもありえるためである。
だからといって毒性がなければ薬にならないという主張をしようというのでは決してないが、リンパ球やマクロファージなどを動員できる作用のあるなんらかの物質が必要だと考えている。そのなんらかがひどい悪漢では困るが適度な悪、いいかえれば少なくとも必要悪くらいではあってほしいと思う。

 ã‚¤ãƒ³ã‚¿ãƒ¼ãƒ•ェロンの薬効

インターフェロンの発見からすでに30年以上になるが、スウェーデンのカロリンスク病院の ストラント博士が1952年から1973年まで悪性癌の骨肉腫患者33人にインターフェロンを投与し、その結果を発表することによって注目が集まった。
それによると肉芽腫と診断されて3年が過ぎた時点でインターフェロンの投与を受けた患者が、そうでない患者にくらべ2倍も生存したというもので各国の学者に衝撃をあたえた。それ以外では試験的に使われただけで発表された症例数が少なく、統計的に有効性が確認されていない。
癌研究はたやすいことではないが誰かが必ずしなければならない仕事であり、また成し遂げなければならない課題である。 最近しばしば新聞や放送などマスコミを通じて癌についての'大発見'が報道されているが、その内の半分、いや半分の半分でも、価値ある本当の大発見であるならば癌問題はすでに解決しているはずだが、実際はまったくそうではない。
癌問題への期待値がそれほど高いという反証でもあるが、わが国は新しい抗癌剤についてのニュースが報道されると、科学的な実体とは関係なく期待と未来像が実相化してしまう危険性がある。 したがっていくらゲルマニウムに将来抗癌剤としての可能性があるといっても特効薬という称賛のみを掲げることはできない。しかし治験薬として希望すればだれもが入手でき、すでに多くの患者の需要に応えている。道は開かれている。その点ではインターフェロンより現実的だ。
ゲルマニウムはインターフェロンのインデューサーだ。酸素代謝物質としての研究とは異なりインデューサーとしての本格的な研究はごく最近のことで、今後作用の実態,製剤の改善、投与法などについて検討されるであろうが、新しく最も有望な治療法として注目される価値があるだろう。
抗癌剤が実験動物ではなく人の癌に効果があってはじめて利用価値があることはいうまでもない。しかしこれまでの抗癌剤のなかには 完全無欠なものはなかった。そうならざるを得なかったのは癌には個性があり、人の顔が互いに異なるように癌もみな同じようにみえても違うからである。よって癌治療剤は種類が多いほどいろいろな治療が可能である。
これからの癌治療には総合的な治療が要求される。ボクシングに例えるとKOパンチも大切だがKOパンチというのはそう易しくない。自分一人の技術も大切だが相対的に相手がその場で打たれ倒れなければ成功しない。したがって10~15回小さな技で着実に点数を奪ったあと、機会をみてKOパンチで仕上げればさらによい。 ゲルマニウムも各方面の基礎工事を進め実際の臨床にどう結び付けるかの問題になる。KOパンチ以前の着実な得点によって他の治療法とのバランスを考えながら投与しなければならない。それはちょうど 附子一味の妙味のような注意深さが必要である。